Trinityのがぶ飲みブログ

横浜市青葉区新石川、東急田園都市線たまプラーザ駅にある隠れ家的なワインバー“Trinity Wine Lounge & Cafe”です。  ここでは、日々の出来事やワインに関する情報を紹介していきます。  

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美味しさと安全

またしても久しぶりの更新になってしまいました。(汗)

年末辺りから気になったニュースが2つありました。

1つは大手ホテルチェーン等による
「食品偽装表示問題」
そして
「冷凍食品農薬混入事件」
です。
どちらも食べ物に関わる事件なのでどうしても気になってしまいます。

前者は、伊勢エビや車エビ、和牛等の高級食材を別の安価な代用品を使って提供することで、利益幅を大きくしていたという問題ですが、国内の多くの施設で同様の問題が一斉に発覚したことで、食品・食材の偽装表示は「どこでもやっている」ような印象を持った人も多かったように感じます。

確かにそう頻繁に食べられないような高級食材の適正価格を知っている人のほうが少数ですし、実際に食べたものが美味しく感じられれば、偽装に気付かないほうが普通かも知れません。
だからといって表示したメニューと違うモノ(しかも安物)を提供するのは明らかに犯罪的な行為だと思います。

ニュース番組やワイドショーでは「日本人のブランド志向」に触れるモノもありましたが、確かにそういう面もあると思います。
「○○産○○」と仰々しく書かれたメニューを見て「食べてみたい!」と思ってしまうのも無理ないかもしれません


もう一方の「冷凍食品農薬混入事件」は国内産の冷凍食品を食べた人が体調不良を訴えて、捜査の結果、製造元の従業員が容疑者として逮捕されたという、実際に健康被害が出た悪質な事件で、国内生産の安全性を信じていた人達の多くが、不安な気持ちになったと思います。

「表示はウソかもしれないし、有毒物質まで混入してるかもしれないなんて」

最近、「和食」が「世界遺産」に認定されるという喜ばしいニュースがあったように、日本人は元来食べ物に対する意識が高く、「1つの食材を余すところなく使い切る」といったような感覚や技術を持っていることが世界に認められた矢先に、このような事件が相継いだのは本当に残念です。

昨今の飲食業界、外食産業では長すぎる就業時間や長時間の残業代の未払い問題など「ブラック業界化」が言われています。
大手ハンバーガーチェーンの「名ばかり店長」や、大手居酒屋チェーンの新入社員の過労死など、従業員の福利厚生などお構い無しの企業はもはや珍しくありません。

一方で、企業側もそこまでして経費削減をしないとお客さんが離れてしまい、経営を維持出来ないところまで、飲食業界は追い詰められているわけです。

「中国産より国産が安心だ」
「だからといって高いのは買いたくない・買わない」

「普通の国産牛よりブランド牛がイイ」
「高級店なのだから高級食材を使うのが当たり前」

私自身は、この2つの問題は「根っこ」の部分は実はとても近いところにある気がしています。

「職人や料理人の努力や技術よりも、食材のブランド力を優先する」
「安心・安全なものを食べたいけれど、高いなら買わない」

私自身も経験してきたことですが、飲食業の「長時間労働」や「低賃金」「低待遇」というのは業界の常識になっている感じがあります。
私の周りでもそれに対する不満を漏らす同僚・先輩は数多くいました。
「こんなの一生やるような仕事じゃない…!」と言って退職していった先輩もいました。
もちろん、その先輩が不真面目な社員だったということは全くありません。逆に「真面目なヤツのほうが続かないんだよ、この業界は…」と言われたこともあります。

問題の「根っこ」は飲食産業に従事する人たちが、本来得られる利益や賃金を正しく受け取っていない、ということだと思っています。

安い材料でも、料理人の努力や工夫で美味しい料理として提供出来るのに、メニューに「○○産○○」と書いてしまうほうが手っ取り早かったり、「安心・安全の国産」を守って頑張っても、外国産の値段と競争しなくてはいけないのであれば、作り手の努力や熱意はいつまでも報われません。

日本人は「美味しいものを食べる」または「ものを美味しく食べる」ことに長けた人たちですが、いつの間にか、そのための技術や努力を他人に預け、「価格」と「ブランド」を秤にかけて、品物を作った人たちが受け取るべき報酬を支払ってこなかったのではないか…?と感じます。

「お客さんが注文してくれないから」とか「勤務待遇に不満があるから」といって、偽装表示も農薬の混入も、決して許されることではありません。

しかしながら、「美味しさの表現」や「食の安全」というものに、もう少し「支払い」という投票行為が伴って良いのではないかと感じています。

多くの人が少しずつでも多く「投票」することで、飲食産業はもっと良い産業に成長できるんじゃないか、と思います。
http://www.trinity-wine.jp/
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